ツーリング中に立ちゴケしてしまったら

どんなライダーでも立ちゴケしてしまう

「バイクにかっこよく乗りたい、でも立ちゴケが心配」と考えるライダーは、多いものです。
バイクの走行テクニックをどんなに磨いても、ちょっとした不注意から立ちゴケをしてしまうケースは後を絶ちません。

かなり経験を積んだライダーでも立ちゴケしてしまうことがあるので、注意が必要です。
二輪指導員でも立ちゴケをしてしまうほどですから、バイクの運転に自信がある人も油断は禁物です。
特に女性ライダーの場合は、男性ライダーと比較すると腕力がないので、万が一立ちゴケをしてしまった場合の引き起こしのコツを覚えておくことが大切です。

引き起こしのコツ

バイクの重量は200kg前後、重いバイクであれば300kgを超えることも珍しくありません。
バイクのタイプによっては立ちゴケしやすいもの、しにくいものなどいろいろありますので、自分の腕力をよく見極めた上でバイク選びをすることも大切でしょう。
例えばアメリカンは立ちゴケをしにくいという特徴があるにもかかわらず、いったんバランスを崩してしまうと支えきれないことがあります。

また、立ちゴケを避けようとして頑張りすぎると車体と地面に足を挟まれてしまうこともありますので、注意をしなければなりません。
自分の体重の数倍はあるバイクを引き起こさなければならず、かなりの重労働となります。
引き起こしにはコツがあるのですが、習得できていない人は周囲の人に助けを求めるのが一番です。

力がない女性ライダーでもバイクを簡単に引き起こすためには、なんと言ってもバイクを体に密着させることが大切です。
最初から最後まで重心は低めに取り、足の力を使って引き上げるようにするとうまくいきます。
腕の力だけを使って引き起こそうとしても、うまくいきません。

立ちゴケを防止することも大切

一度倒れてしまったバイクを引き起こすのは重労働なので、最初から立ちゴケを防止することを念頭に入れてバイクを操縦するのがおすすめです。
まず、バイクを停止させる時には足を着地させる位置に注意しなければなりません。
足を着地させる路面が滑りやすかったり、砂利や砂があったりすると立ちゴケする可能性が高くなります。

また、バイクを発進させる際にもエンストしないように注意することが重要です。
クラッチをうまく繋がないと、エンストして立ちゴケしてしまうことがあります。
クラッチはゆっくりと開放し、半クラを長めに使うことによって立ちゴケを防止することができます。

クラッチが消耗していると操作が難しくなりますので、定期的な点検を怠らないようにしましょう。
バイクを降りて押す際には、バイクのバランスを考えることも大切です。