走行中のガス欠対策法

バイクのトラブルの中でも多いガス欠

バイクは機械ですから、万全のコンディションに保っておかないと走っている時にトラブルに見舞われることがあります。
走行中のバイクのトラブルで最も多いものの一つが「ガス欠」です。

市街地を走っている時ならガス欠になってもそれほど慌てないのですが、ツーリングなどで山道を走っている時などにガス欠になると大変です。
単純なガス欠であれば、それはバイクのミスというよりライダーのミスです。
ですので、山中のスカイウェイなどを予定しているときはガス欠になったりしないように注意する習慣をつけましょう。

ガス欠のトラブルを避けるためには、給油するタイミングをしっかりと決めておくことが重要です。
ツーリングの時であれば、距離の半分になったところで給油することを忘れないようにすればガス欠になることはまずありません。

例えば、200km走る予定であれば100km走った時点で給油をします。
特に休日や夜間に長距離を走る場合にはこのルールをしっかりと守るようにしましょう。

燃料メーターはあまり信用できないことがある

「燃料メーターを見ながら走っているから大丈夫」というライダーも多いようですが、実は燃料メーターというのはあまり信用できないことがあります。
最近のバイクのタンクは複雑な形状をしているものが多いので、メーターの針が半分を指していても実際にはそれ以下しか残ってないことも多いのです。

燃料メーターを信じて「まだ余裕がある」などと思って地方の小さな町に着いたところ、夜の8時15分でガソリンスタンドがすでに閉まっていたということもあり得ます。
ガソリンは常に余裕を持って給油しておくようにしましょう。

ガソリンが残り少なくなってきて不安だという場合には「エコラン」によって無駄な消費を防ぐことが重要です。
高いギヤを使ってエンジンの回転を下げ、尚かつ可能な限りスロットルを一定に保つことによって余計なガソリンを食うのを防止することができます。

タンクの容量と実燃費を知っておくことは必要

ガソリンはバイクにとっては私たちにとっての食べ物のようなものです。
ガソリンがなければいくら高いバイクも動きませんが、タンクの容量と実燃費をあらかじめ知っておくことによってガス欠を防ぐことができます。

ハンドブックにはタンク容量や燃費が記載されていますが、自分でも燃費の計算ができるようにしておくと役に立ちます。
満タンからの走行距離を使用したガソリンの量で割ったものが燃費です。

また、リザーブになった時のガソリン量に燃費をかければリザーブで走れる距離を算出することができます。
なお、走り方や走る場所でも燃費が違ってきますから、ツーリングの際は給油所も含めしっかり事前に計画を立てるようにしましょう。