タイヤの空気の減りが早いと感じたら

空気が抜ける原因はどんなことが考えられる?

バイクのタイヤから空気が抜けているとパンクを疑ってしまいますが、実際はパンク以外にも様々な空気抜けの原因が考えられます。
パンクをしている場合にはタイヤから完全に空気が抜け車体が傾いてしまいますが、もしそこまでではなくタイヤが沈んでいる程度であれば、パンク以外の原因を一つ一つ考えていかなければなりません。

タイヤの空気が抜ける原因についてまず考えられるのは、エアーバルブのムシの緩みやエアーバルブ自体の劣化及び亀裂です。
空気抜けで一番多いパターンは実はこのエアーバルブの原因ですので、まずはムシが緩んでいないかを回して確認してください。
バルブは経年劣化によってどうしても傷んでしまうため、この点に問題が無いかもしっかりチェックする必要があります。

次に考えるべき原因はタイヤの劣化によるひび割れで、タイヤにひびが入っていれば当然空気が抜けてしまいます。
また、ホイールに錆が生じている場合、タイヤとの密着不足が起き、ここから空気が漏れてしまうこともあります。
この密着不足に関しては、ホイール全体に霧吹きで石鹸水を吹き付けると空気が抜けているところから泡が出てくるので、チェックの方法として試してみてください。

タイヤとホイールの問題については、お互いのマッチングが悪い、リムが汚れているなどいくつかの原因が考えられます。
チューブタイヤの場合はチューブ自体に穴が空いてしまっていることも考えられるので気をつけましょう。

空気を抜けにくくするためにできること

バイクのタイヤから空気が抜けてしまう原因は、さまざまあります。
ただ、基本的にはゴムパーツの劣化から起きることが多いので、空気が抜けにくくするためにはこの点に気を使っていくことがまず大切になるでしょう。

タイヤやバルブなどのゴムは直射日光によって劣化が進むため、日頃のバイクの管理をできる限り日の当たらない場所で行うというのは非常に大切です。
最低でも直射日光の当たらない場所に保管、車庫など屋内に保管するのが一番望ましいでしょう。
また屋外で保管する場合には、バイクカバーをかぶせるのも有効です。

太陽の光から守ることを心がけるだけでもタイヤやバルブの劣化は大いに違ってきますから、意識してみてください。
日頃からタイヤの亀裂やバルブのムシが緩んでいないかをチェックしておくと早めの対策が可能なので、これらの心がけも大切です。

保管の方法やメンテナンスなどこまめに気を使っていても、タイヤの空気漏れが起こってしまうことはあります。
空気漏れというのは些細なことで起こってしまうものでもあるので、場合によってはプロでなければ解決しないことも多いです。
特にタイヤやホイールの密着性に関する問題などは、個人ではなかなか解決できるものではありません。
少しでもおかしいなと思った場合には、プロにチェックをしてもらってください。