初めてでも簡単メンテナンス【シート張替】

シートの傷ができたら張替えをしてみましょう

バイクパーツの中でも劣化が進みやすいのがシートです。
バイクシート部分は下に土台となる金具があり、そこにクッションスポンジやウレタン材が敷かれて、さらにビニールなどのカバーが包み込みます。

この一番外側のビニールシートは傷によって裂けてしまいやすく、一旦傷ができるとそこから水が染み込むなどして、乗り心地を大きく損ねることになってしまうでしょう。

路上に駐車をしていると、いたずら目的でシートを切り裂くような人がいたりします。
またライダーなら意外に多く経験しているのがいわゆる「バイク猫」で、自分の愛車シートの上に堂々と座り込む野良猫のせいでシートが傷だらけになってしまうということもあります。

シートの張替えはプロの整備工場に依頼をすると、工賃だけで1万円近くが請求されてしまうものです。
さらに張替え用の材料や、場合によってはクッション部分も入れ替えをするので、費用は相当かかると思った方がよいでしょう。

そこでぜひ自分で行なってもらいたいのが、シート張替えのカスタマイズです。
シート張替え最初は大変ですが、コツが掴めると案外簡単に終わらせることができます。

自分で張替えができるようになると、素材や色などこだわりを持った交換もできるので、見た目をアップさせたいというユーザーにもおすすめです。

まずは丁寧にシートを外すことから

シートを張替えするときに必要な道具としては、張替え用のシートとそれを切るためのカッター、マイナスドライバーとタッカーです。

タッカーとはDIY製品として販売されている工具の一つで、巨大なホチキスと思って貰えればよいでしょう。

まずそれぞれのバイクの仕様に従い、シートを車体から完全に取り外します。

大抵のバイクではバッテリー交換用に開くようになっていて、取付金具から外せば簡単に本体から離れるものです。

外したシートの裏面を見るとタッカーでシートが取り付けられていますので、それをマイナスドライバーで一つずつ取り外していきましょう。

次に取り外したシートを型紙にして、新しく取り付けるシートを切り取ります。
雑にカッターでもとのシートを切り刻んで外してしまうと、新しいシートの形がとりづらくなるので、できるだけ丁寧に行うのがポイントです。

新しいシートはバイクショップや専門店で購入できますので、純正品や新しいタイプのものを選んでください。

あとは同じ形状になったシートカバーを同じように取り付け、最後に裏面からタッカーで留めていきます。

慣れないと苦労するのがシートの曲線に沿ってカバーをつけるという工程ですが、失敗したらやり直すつもりで丁寧に引っ張りながらやってみましょう。