うっかりやってしまいがちな交通違反

バイクが起こしやすい「速度超過」と「車間距離」

バイクは自動車よりも軽量のため、スピードが出やすいという特徴があります。
自動車と比較して走行している車の流れに乗りやすいのは、そのためです。
アクセルを少しひねるだけで簡単にスピードが出てしまうため、気持ちよく走っていたら速度超過していたという交通違反が起こりやすいものです。

速度超過は、バイクの交通違反の中では最も起こりやすい違反です。
気づかずうっかりしていた、という言い訳は残念ながら通用しません。
走行していた道路の制限速度よりもどのぐらい超過していたかによって罰則は異なり、ひどい場合には違反点数は6点となることもあります。

バイクの交通違反で2番目に多いのは、車間距離を十分に確保していないというものです。
これは「あおり運転」に分類される違反で、ライダーの多くは故意にあおっていたわけではなく、うっかりしていたというケースがとても多いという特徴があります。

バイクは自動車よりもスピードが出やすく、距離感では目の錯覚が起こりやすいものです。
そのため交通違反をしないためには、十分な車間距離を確保した上でスピードメーターをチェックして実際の速度を確認しながら安全走行を心がける必要があるでしょう。

「一時停止」もバイクに多い交通違反

一時停止違反もまた、バイクで起こりやすい交通違反です。
一時停止の標識が出ているにもかかわらず停止しなかった場合や、踏切の手前で停止しなかった場合などには、この違反が適用されます。
見通しが良くて停止する必要がないと判断した場合でも、一時停止するべき場所では必ず一時停止をして安全確認しなければいけません。

バイクに多い一時停止違反にはまた、停止したけれど停止線を超えてしまったというケースもあります。
取り締まりの警察官と停止したしないと押し問答になっても、バイクの先端が停止線を超えていた場合には停止したとみなされないため注意が必要です。

正しい「進路変更」が必要

バイクが起こしやすい交通違反には、間違った進路変更もあります。
走行する自動車の間をスイスイとすり抜けて走行するバイクを見たことがあるという人は多いでしょう。
ウィンカーを使用せずにすいすいと車間をすり抜けるような進路変更は、法律上は交通違反とみなされるため注意が必要です。

バイクでも自動車でも、基本的な進路変更の方法は同じです。
まずは安全確認をした上でウィンカーを出し、進路変更を終えたらウィンカーを消すという作業が必要です。
また、進路変更の際には死角の安全も確認しなければいけないため、バックミラーだけでなく目視での安全確認も行う必要があります。
そうした正しい進路変更をしていない場合、交通違反とみなされて取り締まりの対象となってしまいます。