バイクの冬季保管について

冬の間はバイクに乗らない人も

バイクの爽快感が好きで買ったけれど、冬は寒すぎて乗らないという人も珍しくありません。
特に雪国に住んでいる人の場合、冬の間は自家用車を使い春から秋にかけての期間だけバイクを楽しんでいるケースも少なくありません。

2〜3ヶ月バイクに乗らない場合、それなりのケアをしておかなければ春になっていきなり乗ろうとした時にエンジンがかからないなどのトラブルに見舞われることがあります。
ここでは、上手なバイクの冬季保管方法について見ていきましょう。

バイク販売店に冬季保管を依頼する

バイクは自宅のガレージなどで保管することも可能ですが、春まで絶好のコンディションに保つためにバイク販売店に冬季保管を依頼するのも一つのアイディアです。
店舗にもよりますが、バイク販売店ではただ単にバイクを保管しておくだけでなく、簡易点検やバッテリーの充電、洗車なども行ってくれますから、預けた時と全く同じコンディションで返してくれることもあります。
キャブレター車である場合にはキャブレター内のガス抜きも必ず行ってもらうように伝えましょう。
こうしないと保管している間に燃料が腐り、キャブレターの穴を塞いでしまうことになるからです。

大型のバイク販売店であれば、100台から200台のバイクを冬季保管しているところもあります。
冬季保管の料金はバイクの排気量によって異なりますが、50cc以下で11,000円〜12,000円程度、400ccでは20,000円前後が相場です。

バイク販売店に冬季保管を依頼する際は、ガソリンを満タンにしていくことが重要なポイントです。
こうすることによってタンク内にサビが出るのを防ぐことができるからです。

自宅で冬季保管する場合の注意点

自宅で保管する場合には、ガレージの中に入れることが推奨されます。
外に出して長期間放置しておくと、いくらカバーをかけても盗難の危険性が出てきてしまうためです。

自宅で冬季保管する場合にも、バイク販売店に依頼する時と同様にガソリンは満タンにしておきましょう。
こうすることによって、タンク内のサビと結露を防ぐことができます。
バッテリーは必ず取り外し、室内で保管しておきましょう。

キャブレター車の場合には基本的にガス抜きをしなければなりませんが、知識もなければ適切な工具もないという人もかなり多いので、ガソリンの添加剤を入れておくのがおすすめです。
添加剤は酸化と腐食を防止して、春先の始動をアップしてくれます。

防サビスプレーやシリコンスプレーを噴霧したり、注油したりすることによってサビ対策は万全にしておきましょう。
バイクカバーをかける前に毛布で覆っておけば湿気対策にもなります。

なお、車体は立てたままにしておくのがベストです。