原付に鍵を閉じ込めてしまったら
どんな人でも、うっかりヘマをやってしまうことはあるものです。
バイクに乗っている人がやりがちなうっかりした失敗の中に「インロック」があります。
原付のスクーターにはシートの下の部分にメットイン（乗らないときはヘルメットを格納しておくトランクの部分）があり、このメットインを強く閉めるとそれだけで鍵がかかる機能を持ったものがあります。
このメットインの中に鍵をうっかり入れてしまったままロックしてしまうことを、「インロック」と呼びます。
こうなると鍵が閉じ込められてしまうので、バイクに乗ることができなくなります。
おまけに、メットインの中にスマホや財布も入れたまま閉めてしまった場合などは助けを呼ぶための電話もできず、焦りでパニック状態になってしまうことがあります。
パニックになった人が取ってしまう解決策にありがちなのが、ドライバーなどの細くて尖ったものでメットインをこじ開けるという行為です。
無理にこじ開けてしまうと部品が破損してしまったり、シートにキズがついてしまったりしますので、絶対に止めるようにしたいものです。
鍵も交換しなければならなくなると、修理代が2倍・3倍とかさみます。
インロックの上手な解決方法
ドライバーを差し込んで鍵穴を壊してしまうと最悪の場合、工場に持っていかなければメットインが開かない状態になってしまいます。
鍵屋であればダメージを与えずに鍵を開けてくれますから、インロックの状態になってしまったらまずは専門家に連絡をするのが先決です。
電話をして解決できる鍵屋やバイク屋、あるいはロードサービスに連絡しましょう。
この中でもスピードの点で一番おすすめなのはロードサービスです。
ロードサービスであれば電話すればすぐに駆けつけてくれますので、急いでる時でも心強いでしょう。
気になるロードサービスの料金ですが、JAFの会員であれば基本的に無料でやってくれます。
非会員の場合には出張料と作業料を合わせて13,000円から15,000円程度の料金がかかってしまいます。
ですから、自分で何かバイクに関するうっかりミスをしてしまいそうだと自覚している人は、何か起きる前にJAFの会員になっておくのがおすすめです。
鍵屋は錠前などのプロフェッショナルなので、来てもらえれば瞬時にメットインを開けてくれるでしょう。
費用は10,000円前後と思っておけばいいでしょう。
バイク屋さんに開けてもらうのも悪くないアイディアですが、シートを開ける鍵とエンジンキーが別に付いているようなタイプの原付だと、バイク屋さんでは開けられないこともありますから注意しましょう。
いずれにしても、電話がないとロードサービスも呼べないので、スマホは普段からメットインに入れない習慣をつけておくほうが安心です。