もしも愛車が盗難されてしまったら

バイクが盗まれたことが分かったら被害届を提出する

朝起きて、庭に停めてあるはずのバイクがなかったときのショックはかなり大きいものです。
まさか自分のバイクが盗難にあうとは思ってもみなかったと考える人がほとんどのはずです。

ところが、バイクの盗難というのは意外と頻繁に起きるものなのです。
バイクを所有している人の約10%はバイクの盗難に遭っているという統計が出ています。
年間にすると、日本国内でバイクが盗まれる事件は10万〜20万件にも上っているのです。

盗難に気が付いたら、まず最初は警察に被害届を出しましょう。
怒りや焦りでパニックになっても事は解決しないので、一度落ち着いて冷静に行動することが肝心です。
被害届の提出は最寄りの警察署または駐在所で行ってください。

被害届を出すにあたって、自分の住所・氏名・年齢・連絡先・職業などの他にバイクのナンバーや車種を伝えなければなりません。
バイクの情報がまとめられている書類があれば便利ですから、なるべく持参するようにしましょう。

盗まれた時の状況や場所などについても質問されます。
できるだけ詳しく説明することが盗まれたバイクの早期発見にもつながります。
被害届を受け付けてもらったら、受付番号などは大切に保管しておきましょう。

一時抹消・廃車手続きを行う

被害届を出し終わったら、続いて一時抹消・廃車手続きを行います。
一時抹消手続きと廃車手続きとは厳密に言うとまったく違うものなので注意しましょう。

まず、125cc以下の原付車両の場合には廃車手続きを行います。
廃車手続きは該当する市区町村の役場で受け付けています。
手続きをする時には必要書類を持参しなければなりませんが、重要書類を紛失している場合にはバイクを登録した時の住所と名義で手続きをすることができます。
費用は無料か、数百円程度です。

盗まれたバイクが126cc以上だった場合、廃車手続きではなくて一時抹消手続きを行います。
一時抹消手続きは役場ではなくて運輸支局・自動車検査登録事務所で行います。
こういった手続きをしておくことによって、盗まれたバイクが見つからなくても自動車税や重量税を無駄に払わなくて済むようになります。

盗まれたバイクが見つかったら

可能性は低いのですが、万が一盗まれたバイクが見つかった時には発見者が警察または自治体に通報を行います。
警察では被害届と照らし合わせて盗難照合を行い、間違いなく本人のものと確認できればバイクを引き取ることができます。

一時抹消または廃車手続きを解除してもらえば元通りに乗ることができますが、パーツが盗まれている可能性も高いので、十分にチェックしてもらってから乗るようにしましょう。
バイクの盗難にあってもショックを受けないように、盗難保険に入っておくと安心です。